みるみると元気が無くなっていく・ゆき。しかもお腹にはドレーンが挿入されておりガーゼ保護していましたが人間のようには上手くいきません。賢い子でしたが人間のように安静にしていなさいと言った所で理解できませんし辛いからこそジッとしていれる筈もありません。そんなこんなで私(家族全員)も気が滅入り鬱状態…辛くて家で看てやれる状態では無くなってしまいました。可哀想ですが入院する事になりました。その頃にはお腹に大きな腫瘍がある事も判明して手術する予定となっていました。数日後には大手術が控えていました……無事を祈りつつ母と一緒に病院の近くのショッピングモールで時間潰しをしていましたが…あんなに辛い時間潰しは今迄で初めてでした。手術が終わりチラッと顔を見てその日は帰宅しました。数日後に面会に行った時は痩せてやつれて体重が半分以下ぐらいになっていました。先生の説明では『世界で15例ぐらいしか報告例の無い珍しい癌で全く治療方法が確立されておらず助かった例は残念ながら無い』『どうしますか?』と問われました。すぐには答えは出せず取り敢えず点滴や鼻からチューブを入れて栄養剤を入れていく方法でお願いしましたが…定期的に面会に行っても一瞬嬉しそうな顔をしてくれるのですが『どうせ暫くしたら自分は置いて帰るんでしょ?』ってゆきの気持ちがヒシヒシと私には伝わっていました。先生からも『単なる延命でありいずれは亡くなります。このまま治療しますか?退院しますか?』と言われました。ここに居たくないという気持ちは分かっていたし💩した後や浸出液でベトベトになっている身体も余り清潔にして貰えてないんだろうなぁとも感じていたので退院する事にしました。鼻のチューブを抜いて貰い『ゆき帰ろう家に帰ろうねぇ』と話しかけた時の何とも言えないホッとしたような嬉しそうなゆきの表情が今でも忘れる事はありません。
やはり・ゆきには可哀想な事をしたと思うと同時に残された時間を如何に少しでも快適に過ごさせてやれるか?が新しい私の課題となりました。
